【2025年版】九十九里 潮干狩りガイド|無料スポットはある?安全・ルール・代替案までやさしく解説
目次
私が九十九里の海岸に立つと、潮の香りと静かな波音が体にふっと染み込みます。砂に足を沈めると、ひんやりした感触。そんな気持ちよい海でも、潮干狩りは「どこでもOK」ではありません。この記事では、「九十九里 潮干狩り」を調べ始めた方に向けて、無料スポットはあるのか、法ルール、そして九十九里から行きやすい公式の有料潮干狩り場までを、やさしい言葉で整理します。結論から言えば、九十九里浜は資源保護のため一般の潮干狩りができません。違反すると罰則もあります。安全面では潮見表と波情報の事前確認がカギ。家族で安心して楽しむための持ち物と予算も、すぐ使える形でまとめました。
1. 九十九里で潮干狩りは無料でできる?
1-1. 無料スポットの有無
九十九里浜は全域に漁業権が設定されています。一般の人がハマグリやアサリなどを採ることはできません。これは無料スポットが存在しないという意味です。根拠は自治体の案内で、九十九里町は「採捕許可を得ている者以外は採れない」と明記。山武市や大網白里市も同旨です。
1-2. 代替の考え方
「九十九里に泊まって、潮干狩りは別エリアで楽しむ」のが現実的です。千葉県は毎年、公式の潮干狩り場一覧(令和7年版)を公表。船橋(三番瀬)、木更津(牛込・金田みたて・久津間・江川)、富津など、管理された有料場で安全に体験できます。
1-3. 比較で理解する
九十九里は資源保護が最優先。東京湾側の有料場は、入場や持ち帰りルールを決めて資源管理をしています。下の表で料金や「持ち帰り量」を見比べると、どこへ行くと家族に合うか判断しやすくなります。迷ったら各公式サイトの営業日と潮汐を必ずチェックしましょう。
| ① エリア | ② 九十九里浜 | ③ 代表的な有料場(例) |
|---|---|---|
| 潮干狩り可否 | 不可(漁業権) | 可(管理下/例:船橋・木更津・富津) |
| 料金 | — | 大人2,200円・小人1,100円 等(木更津系)/三番瀬は入場700円+持帰り100g=120円 |
| 持ち帰り量 | — | 木更津系:大人2kg・小人1kgまで/三番瀬:量に応じ課金 |
※出典:千葉県「潮干狩り(令和7年版)」(料金・持ち帰り量の例)。
2. 九十九里で潮干狩りはそもそも可能?法ルールは?

2-1. 漁業権のキホン
漁業権とは、地域の漁業者が一定の海域で資源を管理・利用できる権利です。千葉県は「漁業権がある海で、遊漁者はハマグリやアサリなど権利対象種を採れない」と明記しています。九十九里町も資源保護を周知。まずは県のルールと町の案内を確認しましょう。
2-2. 罰則と禁止対象
漁業権侵害の罰則は100万円以下の罰金です(千葉県)。対象にはハマグリ(チョウセンハマグリ)、アサリ、ダンベイキサゴ(ナガラミ)などが含まれます。詳細は山武市や大網白里市の注意喚起をご参照ください。資源を守るため、採らない・持ち帰らないが原則です。
2-3. 使ってよい道具
県のルールでは、磯遊びの道具に制限があります。2025年6月1日施行で「くまで・移植ごて」は柄の長さ50cm以内などの条件が明確化。薬物の使用や「いそがね」などの使用は禁止です。まずは千葉県の遊漁ルール、規則は漁業調整規則へ。
| ① 行為・道具 | ② 可能(条件付き含む) | ③ 禁止・注意 |
|---|---|---|
| 砂浜での磯遊び | 観察・砂遊び・写真など | 権利対象種(ハマグリ等)採捕は禁止 |
| 道具(くまで・移植ごて) | 柄50cm以内(2025/6/1~) | 薬物使用・「いそがね」等は禁止 |
| 違反時 | — | 100万円以下の罰金(漁業権侵害) |
※出典:千葉県「海面の遊漁ルール」、千葉県漁業調整規則。
3. 九十九里から行ける有料潮干狩り場と料金は?

3-1. 代表スポット
代表的な有料場は、ふなばし三番瀬海浜公園(船橋)、牛込海岸・金田みたて海岸・久津間海岸・江川海岸(木更津)、富津海岸など。まずは県の一覧で開催可否・連絡先を確認します。
3-2. 料金と持ち帰りの仕組み
木更津系の多くは大人2,200円(2kgまで)、小人1,100円(1kgまで)が目安。三番瀬は入場:大人700円/小人350円で、持ち帰りは100g=120円の従量制。詳しくは県公式をご確認ください。
3-3. モデル予算(家族4人)
例:大人2・小学生2で木更津系に行く場合、入場は2,200円×2+1,100円×2=6,600円。三番瀬なら700円×2+350円×2=2,100円+持ち帰り課金。交通・駐車・食事は別途。各会場の休憩料や営業日も変動するため、出発前に公式へ電話確認を。
| ① 会場 | ② 大人 | ③ 小人 | ④ 持ち帰り |
|---|---|---|---|
| 木更津系(牛込/金田/久津間/江川) | 2,200円(2kgまで) | 1,100円(1kgまで) | 入場料に含む(超過は追加対応の有無を要確認) |
| ふなばし三番瀬 | 700円(入場) | 350円(入場) | 100g=120円 |
※出典:千葉県「潮干狩り(令和7年版)」。
4. 安全第一:潮見・波・天気はどう確認する?

4-1. 潮見表の読み方
一般に潮干狩りは干潮の前後が活動しやすい時間帯です。九十九里周辺の目安は、気象庁「銚子」潮位表で満潮・干潮時刻を確認。大潮は潮位差が大きく、行動範囲も広がります。ただし波の強い太平洋側では、潮位だけで判断せず、波情報と合わせて見ます。
4-2. 波・風の確認
太平洋側の九十九里はうねりが入りやすい海域。出発当日、気象庁の波浪図で波の高さと風向を確認します。足元の波が高い・不規則なら遊泳や海遊びを控える判断が安全。潮干狩りへ行く場合も、東京湾側であっても風向・波高のチェックは同様に必須です。
4-3. 当日の安全行動
現地では人の少ない場所を避け、監視員のいるエリアを選びます。雷鳴や津波警報等が出たら即撤収。千葉県も水の事故防止を呼びかけています(県公式)。迷ったら遊ばない。子どもは常に大人の手の届く範囲で。熱中症・低体温にも気を配ります。
| ① タイミング | ② 何を確認 | ③ 公式リンク |
|---|---|---|
| 前日~当日朝 | 満潮・干潮時刻 | 気象庁(潮位) |
| 出発直前 | 波の高さ・風向 | 気象庁(波浪) |
| 現地 | 潮位の変化 | 海上保安庁(リアルタイム潮位) |
※安全行動は千葉県「水の事故防止」の考え方に沿って判断。
5. 子ども連れの持ち物と注意点は?

5-1. 持ち物リスト(海遊び向け)
基本は帽子・ラッシュガード・サンダル(かかと付き)・タオル・飲み物・日焼け止め・ビニール袋。子どもにはライフベストや名前札が安心です。潮干狩りへ行く日(東京湾側など)は、手袋・バケツ・保冷材も。道具は県ルールの範囲内で使用し、九十九里では採捕しないことが大切です。
5-2. 迷子・事故を防ぐ
見通しの悪い日や人が少ない場所は避け、必ず大人が手をつなげる距離で行動。監視員のいるエリアや開設期間の海水浴場を選びます。雷・強風・高波の兆候があれば遊びを中止。県の水の事故防止も確認し、当日は「短時間+こまめな休憩」を守りましょう。
5-3. 予算の目安(有料場へ行く場合)
木更津系の会場は入場で大人2,200円・小人1,100円が基本。三番瀬は入場大人700円/小人350円+持ち帰り課金(100g=120円)。九十九里滞在+日帰りで楽しむプランなら、現地の駐車や食事代を含めても計画が立てやすいのが利点です。
| ① プラン | ② 家族4人の目安(入場等) | ③ 備考 |
|---|---|---|
| 九十九里で海遊び | 無料(海岸利用)※ | 採捕は不可。駐車・施設費は各自治体案内を確認。 |
| 木更津系の潮干狩り | 6,600円(大人2×2,200+小人2×1,100) | 持ち帰り量は入場に含む(超過は会場規定)。 |
| 三番瀬の潮干狩り | 2,100円(入場のみ)+貝代 | 持ち帰り100g=120円。必要量だけ購入。 |
※海岸の設備・駐車・開設状況は各市公式。例:山武市「海岸・海水浴場」。
6. 九十九里でできる海あそびとマナーは?

6-1. 海水浴・砂遊び
九十九里には青い水平線が広がり、砂はサラサラ。夏は開設される海水浴場を選び、監視体制のある日を狙いましょう。例として本須賀海水浴場は国際認証「ブルーフラッグ」を取得(山武市公式)。ゴミの持ち帰りや静かな音量など、基本マナーを徹底します。
6-2. クルマ乗り入れは禁止
九十九里の砂浜は、県立自然公園保護条例等により許可車両以外は乗り入れ禁止。山武市も注意喚起しています(同ページ内案内)。砂浜の生態系や安全のため、指定駐車場を利用しましょう。ドローン等の使用も各自治体の案内と現場の指示に従ってください。
6-3. まとめと困ったときの連絡先
九十九里では「採らない・楽しむ」の切り替えがコツ。潮干狩りは東京湾側の有料場へ。資源やルールで迷ったら、九十九里町や九十九里漁協(同頁記載)に確認。安全面は気象庁の波情報と県の事故防止を頼りに、無理しない判断を。
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FAQ|九十九里の潮干狩り・海あそび
Q. 九十九里で「打ち上げられた貝」を拾って持ち帰るのはOK?
A. 形だけの標本目的でも、生きた貝の採捕は不可。空の殻はゴミ問題にもつながるため、基本は「観察のみ」を推奨。判断に迷うときは九十九里町や現場指示に従ってください。
Q. 子どもに小さい熊手を持たせても大丈夫?
A. 九十九里では採らない前提。道具の規定は千葉県の遊漁ルールに従い、柄50cm以内などを守ります(県公式)。
Q. 安全のために、最小限どこを見ればいい?
A. 潮位(気象庁)・波浪(気象庁)・水の事故防止(千葉県)の3つ。迷ったら行かない判断が最善です。
【主要出典】
・千葉県|潮干狩り(令和7年版)/
海面における遊漁のルール/
漁業調整規則
・自治体|九十九里町:貝類資源保護/
山武市:ハマグリをとらないで/
大網白里市:ハマグリをとらないで/
山武市:海岸・海水浴場
・安全情報|気象庁:潮位(銚子)/
気象庁:波浪図/
海上保安庁:リアルタイム潮位/
千葉県:水の事故防止
