地方移住でテレワーク!移住前に知っておくべき田舎に住むメリット・デメリット

新型コロナウイルスの影響により、働き方や暮らし方が大きく変化しました。
テレワークリモートワークが社会全体で推奨されていることも、コロナ以前は考えられなかった大きな変化の一つです。

その結果、住環境にも大きな変化が出てきつつあります。

下の表は、2020年6月に内閣府が行った「新型コロナウイルス感染症の影響下における生活意識・行動の変化」という調査資料です。

この資料によると、全国のテレワーク実施率は34.6%、うち継続希望は8割超とあります。

 

また、テレワーク経験者の64.2%が(仕事よりも)生活重視に変化したと回答、地方移住への関心が高まったとする回答も24.6%に達し、通常勤務者の回答割合を大きく上回っています。
地方移住への関心をみると、20代が最も関心が高く、22.1%が関心が高くなったと回答しています。


この背景には、ITに対しての順応性が高く、かつ、従来の仕事スタイルの職務経験が少ないことから、テレワーク環境での仕事への変化に柔軟に対応できることがあるのでは無いでしょうか。

【参考】内閣府:新型コロナウイルス感染症の影響下における生活意識・行動の変化に関する調査

 

このような調査からも、アフターコロナの世界でもテレワークは進むと考えられますし、テレワークを行うのであれば、家賃や生活費を抑えられる地方で暮らしたいと考える若者が増えてくると予想しています。

「自然豊かで環境が良く、少し田舎な場所で、広い家や大きな庭をもって暮らそうかな」と考え、地方での暮らしを検討され始めているようです。

とは、言うものの、もちろん地方都市での生活は都市部とは違う不便なこともあります。
移住を考える時にはメリット・デメリット双方把握しておくことが必要でしょう。

この記事では、地方移住のメリット・デメリットを紹介していくので参考にしてください。

目次

地方移住のメリット

まずは、地方移住のメリットを5つ紹介します。

家賃が安い

都心に比べると賃貸住宅の家賃は圧倒的に安いです。
次の項目でも述べますが、土地代がそもそも違います。
賃貸物件のオーナーも固定費がかからないため、その分家賃に反映させることができます。

仮に、都心で家賃8万円の1Kマンションに住んでいる方が、同じ家賃で地方で暮らす場合、3LDKもしくは一軒家が借りれることもあります。
そのくらい、家賃の差は大きいです。

また、駐車場代は賃貸マンションに無料で併設していることも少なくありません。
仮に別料金になった場合でも月数千円で借りれるでしょう。

 

土地が圧倒的に安い

これは、マイホームを建てたいという方にとって大きなメリットになります。

物件情報サイトSUUMOに掲載されているデータによると、

東京の錦糸町〜新宿エリアの土地相場

 

千葉県東金線沿線の土地相場

参考:SUUMO

このように、100万円単位の差が出ます。

マイホームを建てる場合、土地の購入が必要な方は、同じ予算でも購入できる土地に大きな差が出るのが想像できることでしょう。

 

地域の繋がりが強い

人が少ない分、地域の繋がりやコミュニティは強いです。
特に田舎にいけば行くほど、強くなる傾向にあります。

何か困ったことがあれば身近に頼れる人がいるのは慣れると心強いものです。

積極的に地域のコミュニティに参加することで、周りに住む人と仲良くなっておけば暮らしやすくなります。

 

地元の食材が安く手に入る

「食」の面でもやはり都会に比べると地方の方が有利です。
地方都市の多くは海や山が近くにあったり、農業や畑が盛んです。
地元で取れた新鮮な食材がスーパーや道の駅に並ぶことも多く、苦労せずに鮮度の高い食材が手に入ります。

また、場合によっては取れすぎた食材をタダで分けてもらえることもあるかもしれません。

例えば、九十九里の場合、ハマグチが名産品で有名なのですが、東京や千葉市内の飲食店で食べると1つ1000円以上するような物が地元だと300円ほどで手に入ります。
食の豊かさは毎日の生活に以外と密接に関わっているので、良い物を安く手に入れれるのは地方都市の魅力の一つです。

 

遊べる自然が身近にある

海や山や川。都会にいるとわざわざ足を伸ばさないと行けないような自然が身近にあります。
九十九里だと、なんと言っても広大な海!

サーフィンなどのマリンスポーツをライフスタイルに取り入れたいと、海を目当てに移住される方も多いです。

九十九里浜から登る朝日。車で10分ほどで見れる素晴らしい景色

 

ここまでメリットを5つ紹介しましたが、もちろん良いことばかりではありません。
都心にある便利さが地方にはありませんし、デメリットに感じることももちろんあります。
次に、地方移住のデメリットを紹介します。

 

地方移住のデメリット

地方移住のデメリットも5つ紹介してみたいと思います。

車が必須

車は必須です。
近所のコンビニに行くにも1km以上離れることもありますし、一家に一台ではなく、一人一台必要になってきます。
その分、自動車ローンや税金、車検、ガソリンなどの固定費がかさみます。

交通網の充実している都会では車がなくても生活できていた人でも、地方にいけば車は必須です。

 

都会には無い人間関係がある

人間関係やコミュニティが濃いことによるトラブルもあると聞きます。
地方へ移住して後悔したという人の多くが「必要以上に地域コミュニティへの参加を求められた」という話をされます。
やはり人間関係が上手く行かないのはストレスになりますし、都会では感じることの無かった慣習に戸惑うことも多いかもしれません。

田舎になればなるほど、その傾向は強くなるので、人間関係が気になる方は「ちょうどいい、ほどよい地方都市」を探すことも大切になります。

 

人が少ないためビジネスには不利なことも

飲食業や美容室などのサービス業で起業される場合、都会に比べると人の絶対数は少ないです。
そのため、計画よりも集客が上手くいかなかったり、広告を打っても思うような成果に繋がらなかったり、ビジネスの面ではデメリットになることもあります。

これから地方での起業を考えている方は、地方ならではのリスクもあることを頭に入れておいてください。

 

都心に比べると習い事などの選択肢は少ない

教育の面で選択肢が限られることはデメリットの一つです。
子どもの習い事や学校も数が限られますし、都市部に比べると選択肢が少ないです。

子どもの将来のことを考え、どのような教育環境・生活環境を用意してあげるのか?移住を考えている街に環境は整っているのか?など、教育面での調査が必要になることも出てくるかもしれません。

 

通勤が必要な時は時間がかかる

テレワークが推奨されてきているとは言いつつも、100%リモートという会社はまだ少数。
多くの会社は週に数回出勤する必要があることでしょう。

地方に行くと、都心までの通勤には時間がかかります。
今後、社会がどのように変化していくか不透明なことも多いですが、仮にコロナ前のように毎日出社することが求められた場合、長い通勤時間は非常にストレスです。

 

オススメの移住スタイル

このようなメリット・デメリットが考えられますが、それを踏まえた上でどのようなスタイルがオススメなのか最後に少し紹介したいと思います。

田舎に移住して、全く新しい仕事を地元で探す!という方は別ですが、都心の会社に勤務しながらテレワークで働くという方には、まず、「都心から離れすぎない。」ことをオススメします。
「1時間〜1時間半以内」で都心に通えるエリアが良いのでは無いでしょうか。

これは、1時間〜1時間半以内であれば何かあっても都心に通える範囲です。
仕事の内容や状況によっては会社に出勤しないといけない場合もありますし、プライベートの面でもこれまで都会で生活していた人が、突然田舎暮らしに変わるのは何かとストレスの溜まるものです。

 

都心に通いやすい電車の沿線が通っていたり、高速道路が身近にあるような場所がオススメです。

また、「田舎街に行きすぎない」ことも大切だと思います。
「都会だと当たり前にあるものが田舎には無い」ことも多々あります。
例えば、コンビニ。
夜間の需要が少ない田舎街では、24時間営業をしていない場所もあります。

地方都市と行っても、規模や場所によって生活環境は様々です。
山間部の田んぼや畑しか無いような町だと、何かと不便に感じることもあるかもしれません。

 

最後に、行政のサービスも都市と地方で違うことがあります。
都市部ではあったサービスが地方では無かったり、逆に移住者を呼び込むために行政サービスを充実させていたり。
都市によって取り組みは様々なです。
移住を考えている人は、そのような視点から街を探してみても良いかもしれません。

以上、地方移住のメリット・デメリットを紹介していきました。
是非、参考にしてみてくださいね。