睦沢町に街づくりの先端都市があった!『スマートウェルネスタウンむつざわ』を取材しました!
睦沢(むつざわ)町に全国でも唯一の『スマートウェルネスタウン』と呼ばれる地域があります。
官民が一体となって環境を整備し、道の駅『むつざわ つどいの里』を中心に『健康』をテーマにしたまちづくりを進められています。
まち一体の電気の発電には、天然ガスを使用し災害時には発電も可能。
実際に、2019年9月に発生した台風19号では周辺地域が停電・断水などの大規模な被害を受ける中、発電施設が正常に稼働したことによって停電が発生せず、住宅や道の駅に絶えず電気を供給することが出来ていました。
新しい街の形として注目を集める『スマートウェルネスタウンむつざわ』の全貌を取材してきました!
目次
スマートウェルネスタウンとは?
『生涯の健康』をテーマに、行政と民間企業が一体となり『新しい街づくり』を実践した街です。
健康をテーマにした様々な研究結果から得たエビデンス(科学的な根拠)をもとに考えられた多数の施設が道の駅に併設されています。
道の駅のリニューアルに合わせ、2019年9月にオープン。
天然ガスや太陽光から発電した電力を道の駅と住宅に供給しているほか、ガス発電機の廃熱を再利用して温めた温水を温浴施設に供給しています。
発電に使用する天然ガスは地元周辺で生産されており、エネルギーの地産地消も実現している施設です。
道の駅『むつざわ つどいの里』
『スマートウェルネスタウンむつざわ』の中心にあるのは、道の駅『むつざわ つどいの里』。
この道の駅には特産品の販売だけでなくいくつかの施設が併設されています。
(1)地域の特産物が並ぶ『つどいの市場』
(2)温浴施設『むつざわ温泉つどいの湯』
(3)本格的な石窯ピザや、パスタ、スイーツなどを堪能できるレストラン『Trattoria Due(トラットリア・ドゥーエ)』
参考画像:道の駅『むつざわ つどいの郷』
地域の新しい特産品の創りにも挑戦中!
ロゴにも使われている『オリーブ』を使った高級オリーブオイルの商品化が進み、初回販売分は全て完売したとのことです。
町外からの移住者が多数を締める『地域優良賃貸住宅』が併設
道の駅の隣には全部で33世帯分の住宅街があります。
・2階建て25棟
・平屋建て3棟
・テラスハウス2棟(3世帯・2世帯)
の住宅があり、利用者のほとんどは町外・県外からの移住者・転入者とのことで睦沢町に新しい人が集まる地域の拠点になっていました。
住宅街の中には様々なレクリエーションで使われている公民館『つどいのハコ』が併設されています。
エネルギーの地産地消が災害時にも活躍
睦沢町の特徴として地元周辺で『天然ガス』が産出されていることがあります。
これを利用し、スマートウェルネスタウン独自の電気供給の仕組みを整え、発電所を整備。
有事の際には、電力供給を受けなくても独自の発電が可能となっており、2019年の台風被害の際にも近隣が電力供給を絶たれ停電する中、この一体の住宅・施設には滞ることなく電気が供給されていました。
(出所:CHIBAむつざわエナジー)
街づくりの新しい形として全国からの注目
街づくりの新しい形として全国から注目を集める『スマートウェルネスタウンむつざわ』。
睦沢町自体は、人口7,000人ほどの小さな地方都市ですが、行政と民間が一体になった『本気の街づくり』がここにはありました。
便利な施設を建てて終わりではなく、災害時の活用なども考えた『移住者にとっても生涯の生活が楽しくなる街』となっています。
道の駅には豊富な地域の食材があり、地域の特産品やお土産、家庭菜園用のお花や苗など、様々なものが揃う非常に便利で綺麗な施設です。
近くを通った際には是非、訪れてみてくださいね!
取材協力
むつざわスマートウェルネスタウン・道の駅・つどいの郷
住所:長生郡睦沢町森2番1
電話番号:0475-36-7400
ホームページ:https://mutsuzawa-swt.jp/