長柄町で活動する『セルフビルドプロデューサー』へ会いに行ったら想像以上に面白い方だった!

長生郡長柄町に自分の家を自分の手で建てる『セルフビルド』という非常に面白いプロジェクトを実践する方がおられます。
移住定住コーディネーターとして地域の魅力を伝える活動をしながら『NPO法人ふるさとネッツ』の理事を務め、セルフビルドプロデューサーとして活動されている井上源太郎さんです。
井上さんご自身も、普段は東京を拠点に映像制作に関する仕事をしながら、月の半分ほどは長柄町で過ごす2拠点居住を実践されています。

 

井上さんに長柄町の魅力を尋ねると
『四季の移り変わりを感じる田園風景が好きです。
日本の田舎町の原風景がここにはあって、都会で出来ない経験が積める町だと思います。』
と、このように話され、町に広がる景観に心が癒されるとのことでした。

 

セルフビルドとは何なのか?何故、長柄町で実践しているのか?
取材に行きました!

 

目次

町を使ったコンテンツで東京との二拠点生活を実現

井上さんが長柄町と関わりを持ったきっかけは遡ること8年前。
千葉大学が行っていた研究活動に広報担当として参加していたことがきっかけとのことでした。

『山に入り、木を伐採する『木こり』の仕事を知り、自分でもチェーンソーを使い木を切ると、思っていた以上に楽しくて!』
当時の体験を楽しそうに話されます。

『切った枝がY字になっている形を見て、「パチンコっぽいな!」と思い、友人と「森のスポーツパチンコ協会」を作り、大会の開催もしてます。ここ数年はコロナの影響もあり大会が開催できていないんですが、楽しいイベントですよ!』

『森のスポーツパチンコ協会』のホームページはこちら

 

『もったいない』から始まったセルフビルド

山を整理するために杉の木を切っていた時のこと。
切った杉を全て燃料として燃やしていたのを見て、『これって、建材に使えるのでは?このまま燃やすのはもったいない。』と感じたことが、セルフビルドに興味をもったきっかけとのことでした。

『自分達が切った木を使い、自分達の手で家を建ててみたい!』という想いからセルフビルドの勉強を始め、ログハウスをセルフビルド。
山を整理する林業の仕事と、そこから出た木材を使うセルフビルドのノウハウを体系化した「セルフビルドサポーター」の資格講座も開始されています。

「荒廃林を無駄にしない世界を作りたい。でも、効率が悪いことをしても意味がありません。僕は、眠っている森林資源を家づくりを通して“暮らしに役立つもの”に代え、楽しみながら、かしこく使い切る方法を考えていきたいと思っています。」

抜粋:NPO法人ふるさとネッツ

 

取り組みに共感し人が集まる

そんな井上さん達の取り組みに共感し、『セルフビルドで家を建ててみたい』と集まる人が増えてきています。
取材にご協力いただいた、NPO法人ふるさとネッツの安島ちはるさんもその一人です。

安島さんも東京から九十九里エリアに引っ越してきた移住者!
現在は、セルフビルドで自身の家を建てることに挑戦されています。

 

ただ、木を組み上げるのではなく、住める家を作る。

実際にセルフビルドで建築中の家を2軒、案内してもらいました。

感想は、、想像以上に本格的!!
お寺や神社など日本の伝統的な木造建築物に近い木の素材そのものが持つダイナミックさがありつつ、外壁や壁には実際の注文住宅で使われているものを使うことで、『住むことが出来る家』を建てられています。

建築基準にも通る家にすることを大切にされており、家として住み続けることを見据えた上でのセルフビルド。
完成までに時間はかかるものの、家が建つ工程を自分の手で仕上げていくことは、人生で最高の体験になることでしょう。

安島さんがセルフビルドで建築している家
柱や梁に使用している木は安島さん自身が山から伐採したものを使用している。

家づくりの様子は安島さんのInstagramで発信されています!
https://www.instagram.com/chiharu.yj/

 

 

街でも活躍するセルフビルド建築

長柄町の町役場の横にあるバス停。
このバス停は井上さんと安島さん達がボランティアと一緒にセルフビルドで建てられたものとのこと!

 

さらに、「女子がゼロから!森でログハウスつくってみた。」というプロジェクトも進行中!
このプロジェクトでコラボされている『ヨムーノ』では各メディアで家が建つ過程を発信されています。

『長柄林泊』をテーマにセルフビルドで建築中の家
YouTubeやInstagramなど各種メディアで発信されている

 

長柄林泊YouTube▼

 

長柄林泊Instagram▼

 

長柄町に関係する人が増えることで移住・定住につながるように

移住者を増やすためには、どんなきっかけでも良いので関係人口・交流人口を増やすことが大切です。
井上さんが取り組まれているセルフビルドの活動も、荒廃林を整備し、林業の仕事を通じて地域の活性化を図りながら、長柄町に興味を持ってもらう大きなきっかけになっていました。

木こりの仕事、田舎での暮らし、セルフビルドなどに興味がある方は、長柄町役場にある移住・定住ブースへお立ち寄りください!
井上さん達がセルフビルドで作られた、おしゃれな『移住・定住相談ブース』が目印です!

長柄移住定住Instagram
https://www.instagram.com/nagara_iju/

 

 

取材協力

写真左:井上源太郎さん 右:安島ちはるさん

『NPO法人ふるさとネッツ』のホームページはこちら