移住者が家を探す方法は?格安・好条件の中古住宅の見つけ方

地方への移住を決めた時に必ず必要となる「家」。
住む場所が整っているか、便利な場所に家があるかどうかは、その土地での生活を大きく左右します。

特に移住者の場合、その土地に住むのが初めてという方がほとんどのはず。
どこに家を持つのが良いのか?不安な方も多いことでしょう。

そこで、田舎での家探しについて、ポイントやコツをまとめてみました。

 

目次

地方で家を探す4つの方法

最近メディアなどでも古民家のDIYなどが話題になっています。
田舎への移住に興味や憧れを持たれる方も多いのではないでしょうか。
田舎暮らしが見直されるようになり都会から移住をしようとする人たちが増える中、空き家はあっても、不動産情報には載っていないなど、地方では不動産市場が活発ではないという問題があります。

今回は具体的な田舎での家探しについて
・空き家バンク
・地域の人からの紹介
・不動産会社の利用
・インターネット情報
に分けて紹介していきたいと思います。

などがあります。
それぞれ紹介していきます。

 

【方法1】空き家バンク

自治体が「空き家バンク」という制度をつかい、地域に余っている古民家や中古物件・賃貸物件を紹介していることがあります。
空き家バンクは、地域への定住を狙いとしている制度です。
ほとんどの場合自治体が運営しており、不動産会社の賃貸情報にはない物件が見つかる可能性があることが特徴です。

また、営利目的ではないので安いことが多いですが、利用するためには審査があります。
多くの場合、移住や地域との交流に対する真剣さや確度の高さが求められ、真剣に地域に根付いて住んでいくことを求める人にオススメの制度です。

また、空き家バンクの場合、一般的な賃貸契約にあるような退去時の現状回復を求められないことが多く、借主負担で自由にDIYしても良いことが注目されている理由の1つにあります。
ただし、細かな交渉や契約は当事者同士で行うというのが基本で、どこまで許可してもらえるかなど、最初にしっかりと確認しておきましょう。

空き家バンクの注意点

空き家バンクには価格も安く魅力的な物件がたくさんあります。
しかし、移住を考えている方ならどなたにでもお勧めというわけではありません。

空き家バンク制度には「地域へ定住してほしい、地域活性化につなげたい」という自治体の”想い”があります。

「都会での人付き合いが嫌になったので…田舎で人付き合いせずに暮らしたい」
「地域の交流や祭りには参加したくない…」
そういった感じで移住を望まれている方には向きません。

移住・交流、地域活性化の期待をこめて登録されている物件がほとんどです。
中には、人間関係に溝ができてしまうというような失敗談もあるようです。

 

【方法2】地域の人からの紹介

地方都市や田舎では土地や物件は余っていることが多く、地域の有力者と知り合いになれば紹介してもらえるケースもあります。
ただし、どこの誰かわからない人にいきなり紹介することはありません。

真剣に移住を考え、家を探しているなら、地域の人と交流しながらきっかけを作っていくことが大切です。

 

気になる家を見つけたら自治体に聞いてみる

地域の人から聞いた空き家情報や街で見つけた空き家の情報を、役場に問い合わせてみる。という方法もあります。
実際に不動産業者がない、少ない地域では、役場が不動産会社の役割を果たしている地域もあるようです。

また、役場で無くても地域の不動産会社に聞いて見ても良いでしょう。
本当に気に入った物件であれば、手に入れる方法を親身に聞いてくれる可能性が高いです。

 

【その3】不動産会社を利用する

これは、都会での家探しの時も同じです。
やはり、不動産の情報を一番持っているのは不動産会社です。

ある程度の地方都市であれば必ずその地域で家を建てている住宅会社や工務店があります。
空き家や中古住宅を取り扱っていないか?聞いて見ても良いでしょう。

一つ注意点としては、全国に展開しているような大手のハウスメーカーはあまりオススメしません。
理由は、会社のルールや決まり事が多く、融通が聞かないことがあるからです。

どちらかと言うと、規模が小さくても地元に密着している会社の方が、要望を元に動いてくれる可能性が高いと思います。
まずは、挨拶程度に一度行ってみるのもいいでしょう!

 

【その4】インターネットで情報を探す

今はネットで様々な情報にたどり着けます。

例えば、下記のようなサイトでは全国の中古物件や土地の情報を検索することができます。

参考:ふるさと情報館

 

また、住みたい地域が決まっていれば地域密着の情報サイトを探すのも一つの方法です。
例えば、この九十九里移住ナビも「千葉県の外房〜九十九里地域の住宅情報」を幅広く扱っており、中古住宅や土地を探す時には是非候補に入れてもらいたいサイトの一つです。

 

 

まとめ:その他の注意点

地方都市ならではの注意点をいくつかまとめます。

<給湯器の種類>
給湯器は電気、ガス、灯油のどれが備わっているかで毎月の光熱費は結構変わります。
電気温水器は便利ですが寒冷地だとすぐに冷めて、お湯がなくなる可能性があり、ガスは瞬間湯沸かし器で使い勝手はいいのですが、プロパンなので料金が高くなるという問題があり、灯油だと給油するのが面倒だという人もいるようです。
<水回り>
給湯器の種類以外にも水回りは結構見ておいた方がいいようで、特に見えない配管などの腐敗なんかは、後から分かった時に結構な修繕費用がかかりますし、見えない部分なので難しいのですが、最低限のチェックはしておきましょう。
地方の寒冷地の水道管は、「凍りついて水がでなくなる」「破裂する」なんてことがよくあります。そうならないためにはすこ~しの水を出しっぱなしにする…など、いくつかの対処法があるようなので寒冷地への移住を考えている方ならそういった情報も知っておくといいですね!
<屋根>
屋根の修繕もお金がかかるとのことで、慎重を期すならば雨の日も見に行き、雨漏りをしていないか、雨漏りの跡がないか等のチェックもしておいたほうがいいかもしれません。
<インターネット>
インターネット光回線がつながらないということもあります。
携帯会社にもよるようですが、電波のつながらない地域もあります。
家の中と外でも違うようですので、しっかり家の中で電波がつながるのか確認しましょう!
<網戸>
これは執筆者の個人的な意見ですが、網戸ってかなり重要だと思うんです。私が虫嫌いだからかもしれませんが、地方へ移住したいという方の中には虫が苦手だと言う人が意外にも多いんです。
私が今借りてる家は、入居する時に網戸を新しいものに全部変えてもらったのですが、何と言っても築年数が古く網戸をとりつける枠?建付けが歪んでしまっていて、網戸が新品でも上下角に隙間が空いて虫が入ってくるという事になっています・・。
虫が苦手なら網戸はチェックしておきましょう!建付けが歪んでいるなら自作網戸という手も。

 

また、「いきなり購入はしない」ことも大切です。
初めは賃貸や近隣の都市部に住んでみて、本当に田舎暮らしが実現できそうであれば購入する。
実際に足を運び、周りの環境も確認し、自分に合った土地かどうかを見極める事が大切です。

また、どれだけ安くても、廃墟と言っていいほど腐敗が進んだ古民家や何十年も人が住んでいない場所はオススメできません。
家の構造部自体に痛みが出ていると危険が大きくなりますし、DIYやリフォームで改修できる度を超えている可能性もあります。

このような情報に注意してもらいながら、是非、お気に入りの家を見つけてくださいね!